まず1例目をご覧下さい。小6算数の短い文章題を題材に採り上げました。単元は「割合のかけ算」です。
生徒の名前を仮に“庵子(アン)子ちゃん”と呼ぶことにします。この庵子ちゃん…、1回2回の解説だけでは、なかなかスンナリと理解・吸収してはくれません。早速、内容に入りたいと思います。
実際にあったエピソード その1
算数の『割合』の単元で登場する、ごく一般的な文章題で発生した“珍問答”
まずは出題内容から・・・。
「時給850円のアルバイトで4時間18分働きました。もし1分単位で賃金が支給されるとすれば、何円もらえるのかを答えなさい。」
演習時間中の様子
〔青…解説部分〕 〔赤…生徒の間違い、不理解〕
〔オレンジ…生徒のセリフ〕〔緑…講師の感想〕
〔オレンジ…生徒のセリフ〕〔緑…講師の感想〕
①最初に、4時間分に当たる金額を求めた。__⇒⇒850×4=3400(※ ヨシ、これはこれで正解(^^) )
②次に半端な時間の「18分」をどう処理するかを考えた。( ※ 考え方としては正しい)
③そのためにまず「60分⇒18分」を言い換えて「1時間→□時間」という図式で取り組んだ。(※ これも正しい1つの方法…)
④「え~…!? わからんよぅ…!?」となり、あとは私との“一問一答形式”でのやりとりとなる。(※“助け船”が必要か…)
⑤<要するに“分”は全て「60ぶんの~時間」と分数の形に言い直す事ができる>と説明を受けて、一旦「60ぶんの18」と書いてみる。
⑥すぐに次のアクションが出てこないので、<約分は?>と促されて取り組み始める。
⑦「20ぶんの6」までは自力で小さくできた。(ヨシ、とりあえずまず分母・分子を3で割ったな!~~~正解!)
⑧「これ以上は無理っぽい」と言いたそうな様子。この後、「15ぶんの6」にするミスをし、「なぜそうした?」と追及され返答に窮する。
⑨<お互いが“偶数”なら必ず割れるはず!>と促す。←(※ この時、敢えて「2」という数は口にせず。公約数を自ら発見させるため。)
⑩この作業でおおいに苦しむ。20の約数として「1、2、4、5」までは何とか出せたが、その後の「10、20」がどうしても出てこなかった。
⑪途中で<絶対に “1” とその数自身でなら割り切れる!>と強く注意される。(※ 例:13÷13=1 他)
⑫しばらくして、ようやく “2” が公約数であると判明。(ハァ…いったいいつになったら“10分の3”の正解にたどりつくのか…)
⑬分子⇒3、分母は……いったん「20÷2」の計算を筆算で行い始めて「ちょっとストップ!」と止められる。
⑭<それは筆算ですべきわり算とは言えない!>(;`O´)o
⑮何とか「10ぶんの3」という正しい分数が出た。(※これが「10分の3」時間である事は理解出来ているか。)
⑯まだ、“分数のかけ算”はしっかりとは習っていないので、「10ぶんの3」を小数に直す方法で考えるように指示を受けるが、小数に直す計算「3÷10=」が思い出せない。
⑰式を示されて、おもむろに筆算を始めようとする。そこで再び<ストップ!>の指示。
⑱「÷10」のような計算は小数点がずれるだけなのを忘れていた事を強く注意される。 ⇒ 0.3
⑱「÷10」のような計算は小数点がずれるだけなのを忘れていた事を強く注意される。 ⇒ 0.3
⑲これで「(1時間未満の)18分ぶんに相当する金額」を求められるはずだった…。」
⑳ところが今求めた「0.3」が “時間” という単位だった事を忘れて、先ほどの4時間分の金額3400円との足し算として~~「3400+0.3」と筆算しようとしたので、再び<ストップ!>、厳しく注意される。
[21]「850×0.3」と軌道修正したものの、「850の0(ゼロ)の
真下に、0.3の3を置く」筆算の書き方の不具合がずっと以前から直らず、この時も再び<ストップ!>。警告を受ける。ようやく苦労の末、「255円」と求まり、無事「3400+255=3655」に至る。
⇒⇒2例目の具体的なエピソードはこちら。
真下に、0.3の3を置く」筆算の書き方の不具合がずっと以前から直らず、この時も再び<ストップ!>。警告を受ける。ようやく苦労の末、「255円」と求まり、無事「3400+255=3655」に至る。
⇒⇒2例目の具体的なエピソードはこちら。
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